紙のポスターからデジタルサイネージへ~コロラド州アラパホ郡の図書館の事例~
アメリカ・コロラド州アラパホ郡にあるアラパホ図書館は、8ヶ所に支社展開し、約25万人が利用している。
毎月800以上のイベントを開催し、多数のコミュニティへの援助、支援者への取り次ぎなど継続的な取り組みが行われている。
昨今では、40台のサイネージを使用し、開催予定のイベントの告知や8ヶ所間でお互いにコミュニティの宣伝をし合うなど積極的に活用をしている。
50年以上の歴史から、アラパホ図書館はイノベーティブで先見性のある”デジタルライブラリー”としての評判を着実に築き上げてきた。
現在、本の貸し出しだけではなく3Dプリンター、自習スペース、レコーディングスタジオも兼ね備えている。
これら備え付けのものや毎月開催されるイベントは、アラパポ図書館にとって重要な宣伝効果を担っている。これまで、100枚以上のポスターを印刷し各図書館に届けるのは非常に時間と費用のかかることだった。
2017年アラパポ図書館の広報部は、より効果的かつ手頃な価格で印刷の手間をデジタル化によって代替できる手段はないか、マネージャーに検討を求めた。
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- 1.広報部で操作できる簡単なものであるべき。
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- 2.広報部の方でインストールするアプリを管理できるものであるべき。
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- 3.導入後のサポートは、各図書館でも行われ、テクニカルな部分も柔軟に対応してくれる業者であるべき。
これらの条件を踏まえた上で、元々社内システムで使っていたAndroidのプラットフォームであるエンプラグを選んだ。
選んだ理由としては、ダッシュボードが使いやすく”アップル”製品を連想させるデザインであったことだ。それはつまり上記の条件を満たしており、広報部の人間でも容易に操作ができた。
その後、スムーズな導入が行われ、各図書館にそれぞれ15台ずつ設置された。起動から掲示内容を確認するまで約5分。今後も設置を増やしていく予定だ。
ディスプレイは主にポスターの代替としてイベントの告知やコミュニティの宣伝など行なっているが、カフェのメニューを表示するなど新たな役割も果たしている。
アラパポ図書館のスタッフはエンプラグの将来性を高く評価している。今後は、SNS利用、動画のストリーミングやHTMLのWEBコンテンツも加えていくことを計画している。
ディスプレイによりその場所が活気付き、支援者との橋渡しの場が作られた。エンプラグは、コンテンツの共有を次世代型のものにし、図書館という拠点の役割を満たす一手になっている。